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リポート

2024 UC San Diego×Kyoto University-KSAC Joint Symposiumを開催しました

2024年10月16~17日、京都大学成長戦略本部は米国カリフォルニア州サンディエゴにて、関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)、日本学術振興会(JSPS)サンフランシスコ研究連絡センターによる支援のもと、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UC San Diego、以下UCSD)との第2回ジョイントシンポジウムを開催しました。

温暖化対策が地球社会の喫緊の課題である今、”The Future of Clean Energy Technology”(クリーンエネルギーテクノロジーの未来)をテーマにマイクログリッドから核融合に至るまで、さまざまな角度からエネルギーに関する諸課題を掘り下げ、最先端の研究成果を共有するとともに、社会実装に向けて議論を深めました。
日本からは、本学工学研究科、情報学研究科、エネルギー理工学研究所、京大発スタートアップである京都フュージョニアリング株式会社、核融合科学研究所より、それぞれ研究者が登壇しました。UCSDの研究者からは、地域自治体や企業との連携事業を含む興味深い研究成果が共有されました。

2日間にわたるシンポジウムでは、成功を収めたスタートアップ企業の創業者による基調講演や、日米共同研究創出に向けた学術プレゼンテーションのほか、UCSDが誇る最先端エネルギー研究施設であるDERConnect(分散型エネルギー資源管理研究施設)および Fusion Engineering Institute(核融合工学研究所)の視察も行われました。
スタートアップをめざす本学研究者によるテックピッチに対しては、UCSDの起業支援担当教員による実践的な個別メンタリングが行われ、エネルギー分野のスタートアップ立ち上げに向け、大きな後押しとなりました。
また、昨年度に引き続きスポンサーとして本シンポジウムをご支援いただいたJSPSサンフランシスコ研究連絡センターからは、さまざまなファンディングスキームに関する有用な情報提供がありました。

シンポジウム前後に研究室訪問等が行われ、すでに複数の日米および学内共同研究が立ち上がっていることは、本シンポジウムの特筆すべき成果として挙げることができます。
京都大学成長戦略本部は、今後もUCSDとの連携のさらなる強化を図り、研究成果の社会実装化に向けて注力していきます。第3回ジョイントシンポジウムにもご期待ください。

Photos by David Baillot/UC San Diego