お知らせ
周産期うつ病に対する非薬物的治療アプリの共同研究開発に関する覚書を締結
京都大学は、DTアクシス株式会社および公立大学法人名古屋市立大学と、周産期うつ病の予防・治療を目的としたアプリケーションの共同研究開発に関する覚書を締結しました。
妊婦に対する薬物療法には制限があることも多く、精神的ケアが十分に届きにくい現状があります。そこで、認知行動療法などの科学的根拠に基づいた手法をアプリに実装することで、妊婦が安心して利用できる予防・治療手段の新たな選択肢を提供し、母子の健康と家庭の安定に寄与することをめざします。
本学の研究成果をもとに開発されたうつ病治療支援アプリ「リフトンD®」に続く、精神疾患領域における新たなSaMD(Software as a Medical Device)の開発に向けた共同研究として、京都大学が設計・臨床研究・学術評価を担当し、DTアクシスが開発戦略、名古屋市立大学が設計・臨床研究・学術評価に加えて倫理審査を担います。三者は連携して臨床データの収集・分析、アプリの設計・評価、臨床開発戦略の策定を進めていく予定です。