起業支援プログラム採択プロジェクト

京都大学・三菱商事Startup Catapult

体表⼼電図からの⼼内⼼電図情報に基づく不整脈疾患精密診断プログラムの事業開発

事業領域バイオ・ライフサイエンス
採択年度2024
支援状況支援終了

研究代表者プロフィール

糀⾕ 泰彦(KOHJITANI Hirohiko)

京都大学大学院医学研究科 健康医療DX講座(産学共同) 特定講師(兼任)循環器内科 医師

循環器専門医、不整脈専門医、総合内科専門医、情報処理技術者(基本・応用)。
不整脈・カテーテルアブレーション・細胞電気生理学・数理モデル・コンピュータシミュレーション・医療AI開発・産学連携・ディープテック事業開発。

事業化プロデューサー

小正 晃裕(KOMASA Akihiro)

株式会社MeIX 代表取締役社長CEO

プロジェクトの概要

「心内心電図」は、心房細動をはじめとした不整脈疾患の診断・治療の要であるが、侵襲的で患者の身体的負荷も大きい。また読影可能なのは専門医の一部に限られ医療リソースの消費も大きい。一方でクリニックや健診センターで活用されている「12誘導心電図」をはじめ、ウェアラブル端末等でも取得される「体表心電図」は非侵襲的であるが、その情報を有効活用しきれていない。本プロジェクトではAIにより「体表心電図」を「心内心電図」と同等の診断検知とするアルゴリズムを開発し、病院やクリニックのシステムに組み込めるよう、社会実装を推進する。

社会実装

心電図から隠れた情報を読み解き、医療の革新と未来の健康に活かす

現在は体表心電図から心内心電図と同等の情報を読み取ることができるよう基盤モデルの開発を進めており、すでにいくつかの指標では良好な成績を得られている。また、カテーテルアブレーションなど実際に臨床現場での応用に向けて多方面と連携して準備を進めている。本技術が確立すれば心房細動をはじめ、さまざまな不整脈の診断・治療・予防と多様な活用が可能であり、不整脈およびそれに付随する心不全・脳梗塞など患者数の多い社会課題の解決に役立つものと確信している。

研究の独自性

世界最高レベルの独自データセットで心電図の詳細な解析を可能に

本研究では良質なデータセットをもとに学習したAIを用いて体表心電図から心内心電図と同様の診断検知を可能とし、心房細動の早期発見をより身近に簡易に行うことにより、心房細動が原因となる心不全・脳梗塞などの早期発見・早期治療につなげることを目標としている。世界的にも新しい視点でのアプローチであり、今後も数千以上の心電図データを用いて大幅な機能向上が望める。

将来の展望

出願中の特許技術を用いた事業を形にし、2025年度内に起業をめざす

現在起業に向けた最終調整段階であり、本事業の肝となる心電図解析基盤モデルの開発を進めながら臨床応用に向けて関連病院や他大学との連携も進めており、2025年度内に起業する予定で動いている。事業の海外展開も見据えた製品開発・知財戦略を構築しており、海外企業が中心となっている不整脈治療において日本から革新を起こすことをめざす。

2025年9月時点